主な活動

◆国内外の生物多様性に関わる調査研究活動
・生物多様性モニタリング
生物多様性のモニタリングは鳥類、チョウ類、トンボ類を用いて異なる景観スケールでの調査を実施しています。いずれの種も生物指標としての要件を備えているため、1)緑や生物多様性豊かな地域やまちづくりために基礎データの提供、2)緑豊かの街づくり計画の生物多様性の視点からの提案、 3)計画されたエコロジカルネットワークやビオトープの評価などに用いています。

・田んぼの生き物調査
東京都と横浜市の残り少なくなった田んぼの中から、伝統的農法や有機農法を行っている谷戸田、復元田んぼなどを選び、田んぼ内の水生生物調査を行っています。水生生物の採取と同定にはなるべく定量的な方法を用い、農業者やその組織、研究者、NGO、大学の協力を得て取り組んでいます。10年以上農薬を使用しないコメ作りを実践している田んぼでは、環境省、東京都、神奈川県のレッドデータで絶滅危惧種に記載されている種が予想を超えて確認できました。里山のシンボルでもある田んぼの生物の現状を今後もモニタリングしていきます。

・シンガポールでの政府の環境施策と「都市の生物多様性シンガポール指標」の現状把握
2013年2月にシンガポールの環境省を訪問し、シンガポールの水質・大気、廃棄物に関する施策の現状について、聞き取り調査を行いました(写真)。また、国立公園局を訪問し(写真)、公園局が事務局となり、2008年の生物多様性条約会議(CP9)にシンガポール政府と生物多様性条約事務局が提案した、国際的な都市の生物多様性指標(シンガポール指標)の作成の経緯やCOP11に向けたロードマップについて、インタビューをおこないました。シンガポール指標は都市が自らの生物多様性についてモニタリングできる自己評価ツールで、在来の生物多様性、生態系サービス、運営と管理の3つ分野からなる23の指標を各々0~4点のスコアーで評価して合計することにより、都市の生物多様性の国際比較が可能となります。日本でも導入が検討されはじめています。
    

・マレーシア・ボルネオ島
・オアフ島
・サンフランシスコにおける環境インターン制度に関する調査
・韓国ウポ湿地

◆市民科学研究
・隔月市民科学研究会を開催

◆生物多様性に関する講演・シンポジウム・交流会の開催
・オープンカフェ
・キース氏講演

◆生物多様性に関わる環境教育プログラムの実施
生物多様性アカデミーでは高知県・四万十川自然環境研究クラブから依頼を受け、当アカデミーの講師を派遣して生物多様性に関する環境教育活動を実施しています。
四万十川自然環境研究クラブは毎月、地域の高校生を対象に四万十川流域に関する治水や利水、防災安全、森林、沿岸域、生物など幅広いテーマを専門の講師陣が高校生にレクチャーやフィールドワークを行う活動です。

  

◆環境教育支援
・チョウのラミネート標本を作製
自然観察における蝶観察の初心者や小中学生の教材として、横浜市都筑区内に飛来した蝶(18種)を採集して、翅のみをラミネートで加工し表裏が判別可能な標本を作製しました。使用目的から和名や雌雄、春型・夏型・秋型のみを表示し採集者名や場所は表示していません。
今後の環境教育活動での活用を目指し、観察で飛来した蝶の種類を増やしていきます。
  

・ビオトープ、緑のカーテン

◆生物多様性に関わる企業・行政・教育機関への事業の共同企画や支援などの受託
・山形県酒田市での藻場再生業務

◆海外機関との学術連携
・プサン大学と協定
・ボストン大学・コーネル大学・フロリダ大学と共同研究

◆活動に関する情報発信
・国際会議・学会などでの報告
・会報発行