イベント「春の水辺の外来植物さがし」実施報告

 生物多様性アカデミー(BDA)が昨年から取り組んでいる、多摩川周辺における市民科学の視点で市民ができるi-phoneを使った外来植物の調査を実施しており、5月6日に2回目となるイベントを実施しました。

 プログラムの最初には、外来植物が生態系にどういう影響を与えているか、また調べる外来植物がどんな植物なのかを室内で学んで、調査結果を登録するiphoneの使い方をマスターした後、早速調査地へ。

 当日は天気にも恵まれ、調査地の二子玉川駅近くの兵庫島公園には、川で遊ぶために来た親子や、釣りをする人のほか、多くの人が集まっていました。
 外来植物は、兵庫島公園の両側を流れる多摩川と野川に生育しているため、参加者とスタッフは5つのグループに分かれて、国道246号線と東急田園都市線との間の川辺をまんべんなく調べました。

 調査には一般の市民のほかにも、東京都市大学の学生さんが何人も参加してくださり、スタッフも併せて35人で調査を実施しました。それぞれのグループの中で、見つけた外来植物の大きさや密度などを測定する人、その結果をスマホに登録する人、結果を記録用紙に記録する人の3人一組に分かれて、見つけた外来植物の記録をとっていきました。
 子供たちは調査しながらも河原に落ちている石や、そこで見られるいろんな生き物にも夢中になって、とても楽しく過ごしてくれたようです。

 この調査は昨年秋にも実施しており、今回は秋に調査した場所の一部しか調査ができませんでしたので、5月1日に事前調査を実施し、また後日秋に調査した場所で東京都市大学の咸研究室が補足調査を実施してくださる予定です。
 これらのすべての調査の結果を集めて、外来植物がどこにどれだけ分布しているかを理解したり、結果からどんなことがわかってくるかをみんなで話し合うイベントを6月17日に実施します。
 6月17日のイベントの参加のお申込みや詳しい情報は、以下のサイトでご覧いただけます。興味を持ってくださった方はぜひ、ご参加ください。
 http://yumecampus.tcu.ac.jp/event/2214