米国ポートランドで開催された市民科学学会で研究発表

2012年8月に、米国オレゴン州ポートランドで開催された市民科学学会(Citizen science association)で研究発表をしました。

テーマは、「横浜市における市民科学によって都市域に復元された池の生態学的重要性」。

この研究では、トンボを指標として、約10の企業敷地内にトンボ池を創生し、約10年間にわたりトンボの生息調査を行いました。具体的には、池に飛来するトンボを捕獲し、マーカー付与後、ふたたび放すことを繰り返して、それぞれの池の間でのトンボの移動実態を把握しました。得られたデータを解析した結果、平均10種のトンボが生息しており、トンボ池間での移動も見られました。

このことから、創生された池が生態学的飛び石の機能を有することを市民参加の調査で明らかにしました。

また、同地において、共同研究者であるるDr. Abe Miller-Rushingらと市民科学の今後の日米連携について議論と打ち合わせを行いました。

 

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