シンガポールでのインタビュー調査
2013年2月にシンガポールで環境保全および生物多様性保全に関するインタビュー調査を行いました。
シンガポールは、Greening cityとも評されるとともに、生物多様性の視点からは都市の生物多様性シンガポール指標の提案でも有名です。
シンガポールの環境省では、シンガポールの水質・大気、廃棄物に関する施策の現状について、聞き取り調査を行いました。
また、国立公園局を訪問し、公園局が事務局となり、2008年の生物多様性条約会議(COP9)にシンガポール政府と生物多様性条約事務局が提案した、国際的な都市の生物多様性指標(シンガポール指標)の作成の経緯やCOP11に向けたロードマップについて、インタビューをおこないました。
シンガポール指標は都市が自らの生物多様性についてモニタリングできる自己評価ツールで、在来の生物多様性、生態系サービス、運営と管理の3つ分野からなる23の指標を各々0~4点のスコアーで評価して合計することにより、都市の生物多様性の国際比較が可能となります。日本でも導入が検討されはじめています。
写真:シンガポール環境省および国立公園局でのインタビューの様子
また、シンガポール国立大学で環境法の専門家へのインタビュー調査を通じて、ASEAN(東南アジア諸国連合)における環境制度や生物多様性保全の枠組みなどについて議論を深めました。
さらに、植物学をご専門とするTan助教授へのインタビュー調査も行いました。Tan助教授は、その専門知識を基づくビオトープの創生などを行っています。
下の写真は、生物学部にあるRaffles Museum of Biodiversity Researchの様子です。