2024年05月10日

CNC2024-Tokyo:世界690都市と東京の結果のお知らせ

City Nature Challenge 2024(CNC2024)は、4月26日(金)から4月29日(月)の4日間にわたって開催され、無事に幕を閉じました。今年は世界51か国690都市が参加し、240万件の観察で65,000以上の種を記録し、さらに3,940種の希少種または絶滅危惧種を観察しました。

日本では、東京都と石川県が同時開催し、合同イベントの開催や情報共有を通じて、CNC2024をより一層盛り上げました。東京大会であるCNC2024-Tokyoにも多くの方にご参加いただきました。4月27日(土)には、(一社)生物多様性アカデミーと東京都市大学世田谷キャンパスの共同主催でイベントを開催しました。当日は国内の2地域(東京都・石川県)をインターネットでつなぎ、2地域の観察結果を共有しました。ご参加いただいた皆様と関係者の皆様のご尽力に感謝いたします。

さて、実施本部であるロサンゼルス自然史博物館とカリフォルニア・アカデミーオブサイエンス(California Academy of Science)から、東京の結果を含めた全参加都市の結果が届きましたので、その概要をお知らせします。

Ⅰ.世界の都市の結果

本年度は、世界の51か国の690都市が参加し、2018年に世界の都市が参加を開始して以来、最も多くの都市が参加しました。世界の全参加人数は約83,528人にのぼり、生物の観察数は約243万、観察された種数は約65,682でした。このうち、全都市で3,940種の希少種・絶滅危惧種が観察されたことは注目に値します。世界の都市で最も多く観察された種はマガモ(Anas platyrhynchos)でした。

世界の参加都市の中で生物の観察数のトップ3は、
1.ボリビア・ラパス
2.メキシコ・モンテレイ
3.アメリカ・サンアントニオ
の順でした。また、観察した種数が多かった都市は、
1.ラパス
2.中国・香港
3.オーストリア・グラーツ
の順でした。さらに、観察者数の多かった都市は、
1.ボリビア・ラパス
2.メキシコ・モンテレイ
3.アメリカ・サンフランシスコ
の順でした。なお、上記の比較は、都市の面積、人口、気候帯などは考慮していません。

Ⅱ. 東京の結果

本部での集計時(各都市の5月9日9:00)の東京の生物の観察数は、3,847で世界の133位と健闘しました。観察された種数は976種で、参加者数は172名でした。参加されたお一人お一人が楽しみながら、貴重な時間とエネルギーを注いでくださったことに感謝申し上げます。

また、個人による4日間の最多の生物の投稿数は489、最多の観察種数は237との驚異的な数でした。多くの投稿をくださった皆様には敬意を表します。
観察された生物については、最も多く観察された生物のトップ5は、ナナホシテントウ、オオイヌノフグリ、ハルジオン、キバナダイコン、ムクドリ・ナヨクサフジの順でした。

これらの生物の情報は、以下のCNC2024TokyoのWebサイトに詳細に記載されていますので、ご参照ください。
https://www.inaturalist.org/projects/city-nature-challenge-2024-tokyo
 

4月27日の東京でのハイブリットイベントの実施会場

  

 

 

 

[撮影:新井有美子、小堀洋美]

報告者:CNC2024-Tokyoオーガナイザー:小堀洋美・岸本慧大

2024年04月08日

CNC 2024-Tokyo:保護上重要な野生生物種の取り扱い

東京都には2821種(本土部1579種;レッドデータブック東京2013(本土部)、伊豆諸島617種・小笠原諸島625種;レッドデータブック東京2014(島嶼部))の希少な生き物が生育・生息しています。これらの生き物は東京都の保護上重要な野生生物に指定され、東京都レッドリストに掲載されています。
これらの生き物は保全上の観点から、観察場所を公開しない必要があります。
投稿した生き物が同定されましたら、種名を以下のリンク「レッドデータブック東京ホームページ」で検索し、生き物がレッドリスト該当種の際には、「地理情報プライバシー」を「非公開」にしてください。

〇東京都RDBサイト
http://tokyo-rdb.jp/index.php
・和名検索が中心
・詳細検索を開くと学名検索可能

〇東京都RDBサイトの使い方マニュアル
http://tokyo-rdb.jp/tsukaikata.pdf
・使い方のPDF

MENU
PAGE TOP