City Nature Challenge 2018 -Tokyo

1. City Nature Challenge 2018とは?

2018年の春に世界の60以上の都市で同時に、各都市の生き物の写真を撮影してマッピングし、見つけた種数、参加記録数、参加者数を競う世界で初めてのイベントを開催します。
イベントは2部からなります。

第1部:4月27日から4月30日の4日間

エントリーした都市のどこからでも誰でもが、楽しみながら生き物を見つけ、その写真をアプリから投稿します。投稿した写真の生き物について、事前登録した自分のメールアドレスに、専門家から情報が送られてきます。

第2部:4月31日~5月3日の4日間

科学者、エキスパートやナチュラリストなどが協力して世界の参加都市から投稿された生き物の写真から種を同定し、どの都市が最も多くの生き物の種、参加者、観察記録を寄せたかを競います。また、寄せられたデータは参加者全員が共有します。

このプロジェクトの企画団体はカリフォルニア科学アカデミーとロサンゼルス自然史博物館で、現在、参加都市のオーガナイザーと協働して準備が進められています。
日本ではTokyoがエントリーし、Tokyoの主催団体は東京都市大学と(一社)生物多様性アカデミーです。

2.“City Nature Challenge”に参加する意義は?

世界の86%の生き物にはまだ名前がつけられていないことをご存知ですか?私たちは生物の豊さ、その素晴らしさについてほんの一部しか知らないのです。

地球上の生き物に名前がなければ、生き物、生き物と自然や人とのつながり、生き物が私たちに与えてくれる多くの恩恵(食料、木材、医薬品など)について十分に知ることはできません。しかし、研究者の努力だけでは多くの生き物の情報を得ることは難しい状況になっています。

でも、この課題を解決するために、今、新たな扉が開かれようとしています。地球上の一般の人々(市民)がその目と足、日常的に用いている情報ツールで生き物のビッグデータを集めることが可能な時代が到来したのです。

このプロジェクトは、世界の市民が研究者や研究機関などの協力を得て実施し、参加者が寄せた生き物情報は、国際的な生物多様性のデータベース(GBIF)や研究に貢献することができます。

今回のCity Nature Challenge2018は世界の都市を対象としていますが、都市の中にもたくさんの自然があり、どのような動植物がどこにいるかを知ることで新たな発見や気づき、学びがあるでしょう。
身の回りの自然、生き物、人がつながることで、都市は人、生き物にとってもっと住みやすい場所に変えることができるでしょう。

3.参加する方法は?

City Nature Challenge 2018は、現在、2018年4月のイベントの開催に向けて、企画団体、参加都市のオーガナイザーが準備を進めています。参加方法については、2017年12月末に立ち上げたwebサイト(http://citynaturechallenge.com/ または
http://citynaturechallenge.org/)に掲載されていますが、現在は英語版のみで、今後、コンテンツの改善も必要です。
以下、東京での参加方法の概略を記します。

  1. イベントへの参加者は4月27日以前に以下のCity Nature Challenge 2018-Tokyoのアプリを自分のスマホやタブレットにダウンロードし、ユーザー登録をします。ユーザー登録はこのサイトから、プロジェクトのプラットホームとなっているiNaturalist.orgを通じて行います。
  2. 東京の河川、海岸、丘陵地など大きな自然環境だけでなく、自宅の庭、校庭、公園などから野生の動植物、菌類や野生の生き物の痕跡(動物の足跡、セミの抜け殻、貝殻などでもよい)を見つけます。しかし、人、ペットの写真は投稿できません。
  3. 見つけた生き物の写真を撮影します。植物の場合は、植物の全体が納まる写真と共に花、種子、葉など複数枚の写真を掲載すると、のちに専門家による同定が容易となり、研究用のデータベースに活用される機会が増えます。
  4. 種名(生き物の名前)のところをクリックすると、撮影した写真と類似の種の候補がリストアップされますので、その中から類似の種を選ぶか、種名が分かる場合は日本語または学名を入力してください。ただし、和名を入力した場合にはかつて誰も日本語の名前を入力したことがない場合は表示されないことがありますので種名なしで登録してください。
  5. 後日、早ければ24時間以内に専門家から投稿した生き物に関する情報が、iNaturalist.orgを通じて自分のメールアドレスへ送られてきます。

4. City Nature Challenge 2018-Tokyoの開催に向けて必要な応援と協力とは?

東京で開催のCity Nature Challenge2018-Tokyoは多くの人の協力により作り上げていくイベントです。4月の開催に向けて多くの人の応援と協力が必要です。

スタートアップに際し、個人、企業、団体向けの「CNC2018-Tokyoの協力募集の案内」を作成しましたので、案内は本ページおよび(一社)生物多様性アカデミーへアクセスをお願いします。友人や所属組織の関係者への転送も歓迎です。

皆様の善意によるサポートには、以下の4つの方法があります。

【サポート1】個人、団体からプロジェクトへの参加呼びかけ

Facebook, TwitterなどのSNSでの情報発信や団体のwebサイトを通じて「CNC2018-Tokyoの協力募集の案内」やイベント紹介を配信する。

【サポート2】このプロジェクトを団体のイベントとして実施

NPO、学校、行政、企業などが特定の場所で、イベントとして実施する。
すでに貴団体で実施している自然観察会や多様なイベントに組み込んで実施するのも歓迎です。実施は4月27日~4月30日の4日間でも、この間の1日の開催でも結構です。しかし、野外でのイベントのため、雨天の順延日を設けておくのが望ましいでしょう。
実施いただける団体は「協力団体」として、夢キャンパスと生物多様性アカデミーのHPおよび今後の案内や印刷物にも掲載します。

【サポート3】個人・団体・企業でのスポンサード

実施に向けて、寄付や協賛金による支援者を募集しています。
ご賛同いただける団体は「協賛団体」として都市大の夢キャンパスと生物多様性アカデミーのHPへの掲載し、今後の案内や印刷物に掲載します。

【サポート4】:プロジェクトの立ち上げのサポート

このプロジェクトを実施するには、まだ多くの作業が必要です。たとえば、1)個人参加者用実施マニュアルの作成、2)団体で実施の企画団体用マニュアルの作成、3)iNaturalistの日本語版の作成、4)iNaturalistのサイトへの種名の入力方法の改善、5)CNC2018の世界共通のHPの日本語版の作成などです。サポート4につては、生物多様性アカデミー内に設置の「市民科学研究会」が中心となって行いますので、生物多様性アカデミーのHPを通じて、「市民科学研究会」のメンバー登録が必要です。

 

【サポート2】または【サポート3】に参加いただける団体は以下の生物多様性アカデミーの受付窓口へご連絡をお願いします。

(一社)生物多様性アカデミーの受付窓口: cnc-tokyo@bda.or.jp

なお、今後のイベントの進捗状況や案内は1月10日以降に生物多様性アカデミーおよび東京都市大学夢キャンパスのURLにて発信いたしますので、以下へのアクセスをお願いします。

(一社)生物多様性アカデミー:http://bda.or.jp/

東京都市大学夢キャンパス:http://yumecampus.tcu.ac.jp/news

初めての国際的なイベントが有意義で楽しく実施できるよう、多くの個人、団体のご協力をいただきたく、お願い致します。

CNC2018-Tokyoの協力募集の案内(PDF形式:1280KByte)
CNC2018-Tokyoの協力募集の案内(JPEG形式:330KByte)

※本案内は転載可能です。周りの方々にも広めて頂ければ幸いです。