多摩川子どもシンポジウム in 世田谷への協力

 先日の2月26日(日)に行われた多摩川子どもシンポジウムin世田谷(主催:NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク/会場:東京都市大学夢キャンパス)に当社団も代表の小堀が講演を行うなど協力しました。
 午前中は主に子供たちの活動発表で世田谷区内の小学校や水辺の楽校など日ごろの活動について報告があり、テーマには「外来魚から多摩川を守る」など外来種の問題についても取り上げていました。最後に東京都市大学の学生から多摩川(二子玉川)の河川敷の環境と外来植物についての発表がありました。
 午後の講演で代表の小堀からは、「みんなで調べる多摩川水辺の外来植物」というタイトルで昨年秋に行われた「市民による水辺の外来植物さがし」(共催:生物多様性アカデミー、せたがや水辺デザインネットワーク)や後継調査イベントの「春の多摩川の水辺の外来種さがし」(5月6日開催予定)のお話を中心に子どもたちにもわかりやすく外来植物について、世界各地の事例や問題点を話しました。また、外来種問題を考えるうえで市民にも科学的な観点での調査が行える「市民科学」の7つのステップについて説明し、その実践として昨年秋と今年の春に実施の二子玉川付近の多摩川の外来植物調査を行っていること、その手法もスマートフォンを活用したデータ入力であるとこなど特徴を踏まえて次回(5月6日)の参加も募集しました。
 今後の課題としては結果をどのように活かすか、市民や行政、町内会、学生それぞれの立場でできることは何か、協力できることは何か、改めて参加者に投げかけました。最後のワークショップでは「みんなで多摩川を科学しよう」とのテーマで子供たちから色々な提案がされました。室内での発表会や講演だけではなく、近隣の多摩川河川敷の兵庫島公園まで足を延ばし、子供たちと多摩川や外来種について考える一日になりました。

夢キャンパスでのシンポジウム

写真1:午前中の夢キャンパスでの子どもの発表

兵庫島での様子

写真2:ワークショップに向けた多摩川水辺での子どもたちのテーマ探し

外来植物調査企画関係者-小堀代表講演のPPTより-

図:外来植物調査企画関係者紹介 -小堀代表講演のPPTより-