気象庁の生物季節観測に関する意見記事が学術雑誌に掲載されました

気象庁は、2020年11月に1953年から68年間継続して行ってきた生物季節観測を、都市部などの動物種の観察が困難であることや資金不足を理由に、2021年にそのレベルを劇的に下げる計画を発表しました。気象庁の生物季節観測は、緯度と温度、勾配、および種の多様性が広範であり、気候変動の生物学的影響を理解するための重要な情報を提供してきました。そのため、小堀代表理事は、今後も日本が世界クラスのフェノロジーネットワークを維持できるように、温暖化と生物季節の共同研究者と共に、このプログラムの国際的な重要性についてEditorialに記事を投稿しました。現在は、気象庁の発表内容の見直しがされ、市民科学を取り込むことになりました。

これに関する記事は以下をご覧ください。
Hideyuki Doi, Hiroyoshi Higuchi, Hiromi Kobori, Sangdon Lee, Richard B. Primack (2021) Declining phenology observation by the Japan Meteorological Agency. Nature Ecology & Evolution, 5, 886-887. https://doi.org/10.1038/s41559-021-01459-3