City Nature Challenge 2021へのご参加ありがとうございました! 残りの6日間で同定作業です!

ご参加の皆さま

 
世界の418都市が参加したCity Nature Challenge 2021 (CNC 2021)の観察期間は5月3日にて終了しました。皆さまにはCNC 2021-Tokyoにご参加いただき、ありがとうございました。
東京では、130名にご参加いただき、4518件の観察記録、769種が寄せられました.昨年より参加者数は約2.5倍、観察記録は4倍、種数は2倍に増加しました。昨年より一人当たりの観察記録数も増えています。皆さまのご協力に感謝いたします。
 
また、5月1日に東京都市大学・二子玉川夢キャンパスで開催したイベントは、コロナ禍の非常事態宣言により対面方式は中止とし、オンラインのみの開催となりました。しかし、117名にご参加いただきました。観察場所はご自宅付近や散歩道、職場付近などに限定されたかと思いますが、多くの動植物が観察でき、地域の自然と生き物を再発見された方も多かったのではないでしょうか。
 
皆様の観察記録は、東京湾から奥多摩までの東京都の広い範囲から寄せられており、どのような動植物が観察されたのか楽しみです。しかし、多くの記録はまだ種名が不明か正確に同定されていません。そのため、5月9日までの6日間をかけて全世界のメンバーと、撮影写真を見てその種を特定する作業を行います。現段階(5月3日現在)では、撮影者とAIにより種名の提案がされていますが、iNaturalistの世界の登録者(160万人)が同定することで、その精度が上がります。また、同定のために生物を詳細に観察したり、文献や図鑑を通して調べることで、自分の知識や関心を高めることにもなるでしょう。
信頼度が高いデータは,研究用データ(Research Grade)として認められ,国際的な生物多様性情報のデータベース(GBIF、Urban Wildlife)にも登録され、オープンアクセスデータとして、誰でも利用できるようになり、研究にも役立てられます。
 
同定作業は一見難しいようにも思えますが、生き物のことをよく知る機会となり、面白い発見もたくさんあります。同定作業にもご参加いただき、チャレンジしていただけると幸いです。
 
 

同定作業の方法

1.以下のURLから、CNC 2021-Tokyoの観察記録へアクセスします。https://www.inaturalist.org/observations/identify?page=70&project_id=city-nature-challenge-2021-tokyo
観察された記録が表示され、フィルターを使って種や場所、日時で絞り込むことができます。

2.観察記録の中から、同定したい記録を選択します。

3.観察記録には、種名や観察された場所,日時などが記載されています。
・すでに種の同定が、正しく行われている場合は「同意(Agree)」を押してください。
・種名が誤っていたり、同定がなされていない場合には,「IDを追加(Add ID)」をクリックし,自分で同定した種名を入力してください。多くは和名に対応していますが,学名でないと識別されないことがあります。
 
詳しくは,以下のCNC 2019Tokyoの以下のサイトを参考にしてください。
https://sites.google.com/view/cnc-2019-tokyo/image_new_post(外部リンク)
・この記事でも参考にしています.写真つきで同定の方法が紹介されています。
・iNaturalistのウェブサイトにも同定の方法が記載されています。https://www.inaturalist.org/pages/getting+started#identify(外部リンク、英語)

 
 
オーガナイザー
岸本、小堀