雨水ネットワーク全国大会・日韓連携グリーンインフラ研究交流セミナーに協力します

8月4日(木)にグリーンインフラ(GI)についての研究交流セミナーが、また8月5日(金)~7日(日)に東京都市大学夢キャンパスと近隣の二子玉川公園で雨水活用についての全国大会が開催されます。
BDAは、この二つのイベントに協力することとなりました。

雨水ネットワーク全国大会は、夢キャンパスでは九州大学大学院の島谷幸宏教授や東京都市大学の涌井史郎特別教授にご講演をいただき、涌井史郎教授とJT生命誌研究館の中村桂子館長との対談が行われます。また、講演終了後は同フロアで「ゆめあめ広場」としてパネル展示や雨や水に関する実験など盛り沢山な企画があります。最終日の7日(日)には都内各所の雨水活用やGIの実践現場を見学するツアーも実施されます。
世田谷区立二子玉川公園では、3日間を通して実施される「雨にわフェア」で、雨を活用した庭造りの見本展示をして、一般見学者や専門家の投票によるコンテストも行います。

当アカデミーでもゆめあめ情報広場で2つのブースで、展示や以下の二つのプログラムを実施します。

◆雨水利用による絶滅危惧種植物の生息域外保全の新たな試み~二子玉川ライズで生育しているカワラニガナのお値段は?(二子玉川ライズとの共同企画)
カワラニガナは学名に多摩川の名が付けられており、かつては多摩川の河原でその可憐な花が数多く見られたと思われますが、現在では絶滅危惧種となっています。二子玉川ライズビルでは、4Fのルーフガーデンに多摩川を模したせせらぎを創生し、地下に貯留した雨水を用いてカワラニガナを屋上で人工繁殖させる日本で初めての試みが行われています。プログラムは8月6日(土)の14時~15時45分、7日(日)10時30分~12時30分、13時30分~15時に実施し、概要説明、ルーフガーデンの見学の後、カワラニガナの価値を試算し、討議をおこないます。事前申し込みが必要です。
協力団体:箱根植木(株)

カワラニガナポスター

◆雨水循環による多摩川を模した屋上ビオトープ・池の見学と水質調査
二子玉川ライズのビル屋上のルーフガーデンには、地下に貯留した雨水を用いて多摩川を模したせせらぎとメダカ池が創生されています。ビルの屋上とは思われない広さのルーフガーデンを見学すると共に、気温、せせらぎとメダカ池の水温・pH・残留塩素(遊離)濃度についてパックテストを用いて測定してみます (6日のプログラムのみ実施)。得られた結果をまとめ、水質の特徴、メダカにとっての住み心地など、皆で考えてみましょう。プログラムは8月6日(土)の13時~15時、7日(日)10時30分~12時、13時30分~14時30分に行います。事前申し込みが必要です。
協力団体:(株)共立理化学研究所;東京都市大学・咸研究室

めだか池

日韓連携グリーンインフラ研究交流セミナーは、韓国のGI施策の立案や4大河川開発に携わってきた釜山大学の申鉉釋(シン・ヒュンスク)教授を招き、釜山大学の取り組みを題材として、今後のGIの展開において、特に大学において何が求められているかについて議論をおこなうものです。

第9回雨水ネットワーク全国大会
めぐる水 活かす人 潤うまち
~雨から始めるグリーンインフラ~

【全体プログラム】
会場:東京都市大学夢キャンパス
日時:8/5(金) 雨水セミナー
特別講演「雨水活用で防災・減災」島谷幸宏 (九州大学大学院教授)
ほか、分科会、パネルディスカッション等

8/6(土) 雨水トーク
基調講演:「歴史と地域に学ぶグリーンインフラと雨水のマネージメント」 涌井史郎 (東京都市大学・特別教授)
対談:「基調講演を受けて・・・」涌井史郎、中村桂子(JT生命誌研究館館長)

8/7(日) あめまちツアー (事前申し込み・定員あり)
都内各所にでかけ、雨水活用やグリーンインフラの実践現場を見学します。
午後は夢キャンパスに戻って各地ツアーの報告会

8/5~7 ゆめあめ情報ひろば
雨水活用・グリーンインフラに関する情報展示と楽しみながら学ぶ実験・体験ワークショップが集合

会場:世田谷区立二子玉川公園 (見学 無料)
日時:8/5~7 雨にわフェア

参加無料・資料有料配布(1部 1000円)
主 催:雨水ネットワーク全国大会in 東京実行委員会
協 力:東京都市大学
大会ホームページ http://www.rain-net.jp/z-taikai.html

各プログラムへのお申し込みは、大会事務局までメールでご連絡ください。
雨水ネットワーク全国大会in東京実行委員会事務局 E-Mail: taikai★rain-net.jp(★を@に)

 

 

日韓連携グリーンインフラ研究交流セミナー
「釜山大学LID+GI研究棟における試験をめぐって~今、GIに何が求められているか?」

【プログラム】
17:00 挨拶
17:10 講演 シン・ヒュンスク(釜山大学教授)
「釜山大学LID+GI実験棟における試み」
17:40 報告1 ウォン・スン・チュル(釜山大学助教授)
「LIDと連携した水環境とエネルギー」
18:00 質疑及び意見交換
18:30 報告2 神谷 博
「日本におけるGIへの取り組みの動向」
18:45 報告3 宮下清栄(法政大学教授)
「生物多様性とGIの方法論」
19:00 報告4 小堀洋美
(東京都市大学特別教授・(一社)生物多様性アカデミー代表理事)
「日本の伝統的生態系管理に学ぶGIの知恵」
19:15 意見交換

・申鉉釋(シン・ヒュンスク)教授プロフィール
釜山大学教授、釜山大学緑色国土水管理研究所長:主な研究テーマとして、「健全な水循環系における低負荷開発及び建設技術」ほか。これまで韓国のGI施策の立案や4大河川開発に携わってきた。
釜山大学LID(Low Impact Development)+GI実験棟URL:
http://www.trinkausengineering.com/about-us/international-experience/south-korea/south-korea-2016/