第12回市民科学研究会を開催します

生物多様性アカデミーが主催する市民科学研究会は、市民科学や市民参加型調査に関する情報共有、プロジェクト研究、自由闊達な討論を行う場として継続的に開催され、今回で12回を重ねることになりました。この間、研究会では、市民科学とは、「市民が科学的なプロセスに関わることで、その結果を科学研究、市民の学び(生涯教育)、課題解決、行政施策などに活かす」ものであるとのビションのもとに、環境と生物多様性に関する市民科学の国内外の動向、2つのタイプの市民科学(地域に根差したボトムアップ型の市民科学とインターネットを活用した広域的なトップダウン型の市民科学)の利点と課題を考えてきました。しかし、この2つの異なるアプローチをとる市民科学は、共通の社会的役割を果たすためにお互いの利点を包含しながら進化する模索が始まったと言えましょう。今回は情報技術の進化によってもたらされた市民科学とその先に見える市民科学の社会的役割についての理解を深めるために、この分野の第一人者である、厳網林教授(慶應大学環境学部)に話題提供をいただくことになりました。
成果については、また追ってwebサイトにてお知らせさせて頂きます。

 

・日時:平成28年1月30日(土)14:00~19:00

・場所:東京都市大学世田谷キャンパス1号館4F 第2会議室

交通アクセス:http://www.tcu.ac.jp/m/access/access_setagaya.html

*終了後17:00~19:00にラウンジオークにて懇親会を開催します。

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プログラム

1.14:00 ~14:10 趣旨説明

「市民科学研究会の役割と今後の課題とは?」

 小堀洋美(研究会代表)

2.14:10~15:10 講演

「情報技術の進化による市民科学の展開―科学と社会の架け橋になるために」

 厳網林 (慶応義塾大学環境情報学部教授)

3.15:10~15:55 リレー・トーク

市民科学に関する活動紹介または本研究会に期待すること (参加者全員)

<休憩>

4.16:05~16:50 討議

1)平成28年度の重点課題と活動方針について

2)プロジェクト研究の推進について

3)次回の話題提供者について