COVID19下における各都市のCNC2020

City Nature Challenge (CNC) 2020には世界40カ国224都市の参加がありました.イベント後に世界のオーガナイザーでオンライン会議を行い,各都市の実施状況や感想,発見が共有されました.その一部を皆さまにもご報告します.

第一に,COVID19があったにも関わらず,数多くの参加があり,観察が行われたことに対して,驚きと感謝がありました.都市によっては例年以上に参加者が多かったようです.実は,iNaturalistの観察数は,週ごとにまとめると今回のCNC2020は最多を記録しました.
ただし,公園に人々が集中することへの対処や,グループでの活動禁止といった問題も挙げられました.
第二に,CNCの知名度の向上がありました.参加した都市そのものが増えただけでなく,各都市では新聞,ラジオ,SNSなどのメディアによる告知や報道が数多く行われました.
第三に,各都市で独自のイベントを行っていました.学校や博物館の参加,オンラインを通じた同時同定作業などが行われていました.一部はCOVID19によって中止を余儀なくされましたが,新しいパートナーや興味を持った人たちの参加につながりました.

このような意見が挙げられました.
COVID19という逆境のなかでの開催となってしまいましたが,各都市の工夫や発見を踏まえ,今後の開催のためのヒントにしていきます.

 
 


実際に挙げられた意見
・生まれた利用可能なデータの数の多さに驚かされました(バーミンガム).
・単なる気晴らしを含めてすべての参加者を歓迎します.教師や保護者までもが,自宅で生徒が科学学習としてCNCを利用しているのを見るのが大好きでした.
・突然イベントから自宅の庭や近隣へと移りましたが,3年前から始めて以来今年は観察数,種,参加者が最大となりました.
・小さな町でも10,000を超える観察があり,地域紙やラジオが広報してくれました.CNCのあとの記事もありました.